佐賀市でY様邸で気密測定を行いました

こんにちは、アップルの野田です。

先日佐賀市のT様邸で気密測定を行いました。

今回は、床断熱を採用。

一般的には基礎断熱のほうが気密がとりやすく、床断熱は難しいといわれています。

佐賀市気密測定

アップルの平均C値は0.3以下。

今回はどんな数値が出るのでしょうか。

早速結果発表をしていきます。

佐賀市高気密住宅

結果は驚異の0.1。

測定時に機械には、小数第2位を四捨五入して表示されるので正確なC値は

12÷98.22=0.12…でC値は0.12。

スーパーウルトラ高気密です。

気密測定の方も、この結果にはビックリ。

床断熱でこんな数値が出たのは初めてとおっしゃっていました。

これには気密施工を監修された弊社の社長も、かなり満足されていました。

佐賀気密測定C値0.1

いきなりC値や気密測定といわれても、分からない方も多いと思うので気密やC値について話していきたいと思います

C値について

アップルホームでは、全棟気密測定を実施しておりお客様に快適な住宅の担保を行っています。

気密測定とは、住宅の気密性能を表すC値を専用の機械を使って測定することを指します。

C値は0に近いほど良いとされており、その家全体の面積に対してどれくらいの面積の隙間があるかを表した数値になります。

簡単に言うと「C値=家全体の隙間がどのくらいあるか」ですからC値が0に近ければ近いほど、室内からの漏気や外からの隙間風が少なくなり、エアコンの効きなどが良くなるというわけです。

そんなC値ですが実はちょっと特殊で、断熱性能など机上の空論ではなく、実際に現場ごとの実測値でしか数値をだすことが出来ません。

なので、C値は断熱性能などとは違い計算などではなく、住宅会社の施工精度に大きく左右されるごまかしようがない数値です。

現場ごとに違うC値を全棟測定することによって、弊社はお客様に住宅の品質を担保しています。

これはよく言われている例えなのですが、C値はよくダウンジャケットで表現されます。

皆さん真冬の寒い時期を想像してみてください。

仮に、自分がダウンジャケットを着て街に出かけたとします。

ここでは、ダウンジャケットを住宅に例えるならば断熱材です。

ダウンジャケットは、とても暖かく断熱性能が良いです。

しかし、チャック全開で出かけたらどうでしょうか。

せっかく暖かいダウンジャケットを着ているのに、チャックを全開にしてしまうと隙間から冷気が侵入してきて肌寒く感じてしまいます。

これを住宅に置き換えると、チャックをしっかり閉めてダウンジャケットを着ている状態がC値(気密)の良い住宅。

反対に、チャックを全開にしてダウンジャケットを着ている状態がC値の悪い住宅です。

同じダウンジャケット(断熱性能)でも、隙間が多いか少ないだけでかなり体感が変わってきます。

なので、いくら良い断熱材を使っても気密が悪ければ本来の断熱性能を発揮することが出来ません。

本来の断熱性能を発揮させるという意味でも、高気密の住宅を建てることは必須条件といえます。

これが、C値(気密)の考え方です。

上記の写真をご覧ください。

Y様邸気密測定の結果のレシートです。

気密測定の結果はレシートで出てきます。

このレシートで、C値以外で一番大事なのがn値(隙間特性値)です。

n値(隙間特性値)は1.0~2.0の間で数値が表され、1.0に近ければ近いほど良いとされています。

1.0に数値が近ければ小さな穴が散らばっていて、逆に2.0に近ければ大きな穴がある傾向にあります。

今回の測定ではn値が1.04なので、ほとんど修正箇所が無いきれいな気密処理がされていると言えます。

反対に、n値が大きい場合は大きな漏気している穴がある可能性があり、C値改善の余地があるということです。

なので基本的に高気密の住宅は、n値が小さくなります。

また、小さな家よりも大きな住宅のほうがC値が良くなる傾向にあります。

ここまで、C値など気密について話してきました。

C値や気密のことについて、少し分かってきたのではないでしょうか。

次に、C値が低い(高気密)住宅の場合どんなメリットがあるのかについて話していきたいと思います。

高気密住宅はきちんと施工すればメリットだらけ⁉

先述でも述べた通り、高気密の住宅を建てると外気の影響を受けにくいため、冷暖房費の削減が期待されます。

しかし高気密の住宅を建てるメリットは、それだけではありません。

高気密の住宅を建てたほうが良いことは理解していただけたと思うので、実際にどんなメリットがあるのか紹介していきたいと思います。

高気密と高断熱はセットなので、高気密高断熱前提で話します。

①一年中快適に過ごすことが出来る

高気密の住宅は外気の侵入や室内の空気が漏気しないため、低気密の住宅に比べエアコンの効率を上げてくれます。

高断熱な上に高気密だと、冬にエアコンで温めた空気もしっかり保温され、住宅から暖かい空気が逃げにくいので、風量1でも快適に過ごすことが出来ます。

また、月々の電気代も大きく削減されるのでお財布にも優しいです。

②ヒートショックのリスクを軽減することが出来る

高気密+高断熱の場合、ヒートショックのリスクを大幅に緩和してくれます。

厚生労働省の「人口動態調査」によると、65歳以上の不慮の事故を死因別に比較すると「転倒・転落・墜落」、「窒息」、「溺死・溺水」の順に多く、「交通事故による死亡者数」を超えています。

ヒートショックによる死亡は、2011年の東京都健康長寿医療センターの研究によれば、1年間で約1万7千人の人々がヒートショックに関連した入浴中急死と推計され、そのうちの1万4千人が高齢者の方といわれています。

上記のグラフをご覧ください。

消費者庁の資料をもとに、65歳以上の不慮の事故による死因別死亡者数をグラフでまとめたものです。

厚生労働省の人口動態調査によると、浴槽での事故の約8割が65歳以上の「溺死・溺水」の事故によるものとされていて、その中でも家や居住施設内での浴槽事故が9割を占めています。

令和3年の場合約4600人の方が、家や居住施設内での浴槽事故で亡くなっています。

入浴関係の死亡は、死亡診断書で溺死だけでなく疾病に起因する病死として分類されるため、統計として実態把握は難しいとされているので、正確な数値を出すことが出来ないのですが、最低でも約4600人の高齢者の方が家や居住施設内の浴室で亡くなっているわけです。

その浴槽での事故の主な死因にはヒートショックが絡んでおり、冬場に起きやすいというデータも出ています。

これは住宅性能も関係していて、ヒートショックは浴槽内と浴室・脱衣所の寒暖差などによって起こります。

なので、従来の断熱性能や気密性が低い住宅の場合には、ヒートショックのリスクが高まります。

しかし、高気密高断熱の場合だとお風呂場と浴室の寒暖差も少ないため、ヒートショックのリスクをぐんと下げることができます。

③計画的な換気が行える

高気密住宅だと室内に空気がこもってシックハウス症候群になりやすいのでは?といわれることがありますが、低気密の家のほうが危険といえます。

シックハウス症候群とは、長時間建材や家具などの化学物質を吸い込むことで、頭痛やめまいなどの症状が出る健康被害のことをいいます。

なぜ空気が籠りそうな高気密住宅より低気密の住宅のほうが危険といえるのか。

それは、24時間換気が関係しています。

住宅には、シックハウス症候群などから身を守るために24時間換気が義務付けられています。

24時間換気には給気口と排気口があり、家や間取りに合わせた換気計算がされています。

高気密住宅は、ほぼ換気計画通りにきれいに換気がされます。

しかし、低気密住宅だとどうでしょうか。

設計では給気口から空気を取り入れ排気をすることになっているのですが、低気密だと家の隙間からたくさん給気をしてしまうため計画通りに換気することが出来ないのです。

換気の観点からもやはり住宅の高気密化は必要といえます。

ここまで高気密住宅のメリットについて述べましたが、もちろんデメリットもあります。

それではデメリットについても紹介していきます。

デメリット

①内部結露する可能性がある

もちろんすべての高気密住宅に当てはまるわけではありませんが、きちっとした施工する会社で高気密を建てなければ、内部結露のリスクが上がってしまいます。

気を付けるべきなのが、グラスウール断熱材や吹付硬質ウレタンフォームを使用する住宅です。

どちらもきちんと施工をすれば問題はないのですが、しない会社が多いです。

その中でも特に気を付けるべきなのが、吹付硬質ウレタンフォームになります。

最近は、断熱性能+気密がとりやすいことから、吹付を使っているハウスメーカー・工務店さんが増えてきました。

発泡ウレタンが断熱・気密と一緒にメリットとして挙げられるのが、湿気に強いという点です。

しかし、これは30倍発砲だけの話で、100倍・120倍発砲の断熱材は湿気に強くありません。

なので、たまに住宅会社さんが発泡ウレタンは湿気に強いので防湿シートなどの施工は必要ないと言われていますが、それは30倍発砲の断熱材の話になります。

ですが、30倍発砲の場合でも防湿シートの施工が必要な場合があります。

それは、スキンカットを行う場合です。

確かに完璧に発砲されていれば大丈夫ですが、それは現実的に難しいです。

なぜかというと、発泡ウレタンは専用の機械で液体を壁に吹き付け、その後すぐにモコモコと膨らんできます。

壁に吹き付けた後はボードを貼らなければならないので、壁から飛び出てきた断熱材をカットすることになります。

壁いっぱいに断熱材を吹き付けるとなると、やはりスキンカットする場所は必ず出てくるわけです。

発泡ウレタンは表面にスキン層というものがあり、飛び出た断熱材の表面をカットすることをスキンカットといいます。

上記の写真をご覧ください。

表面の泡みたいにボコボコした部分がスキン層です。

これをカットすると下記の写真のように、表面がツルツルになります。

スキンカットを行うと表面の防湿層を失うことにより、防湿性能が下がると言われていて、防湿シートを貼るなどの施工がされていない場合、冬のあったかい室内に湿気が発生した場合、クロスやボードをすり抜け壁内に湿気が含まれます。

これが、壁体内結露の原因になり場合によっては構造にも影響を与えてしまうのです。

なので発泡ウレタン断熱材を使う場合は、30倍発砲でも多少なら問題ないと思いますが、スキンカットをした場合防湿シートの施工は壁体内結露を防ぐ為にも必要になってくる場合があります。

地域によって異なりますが、100・120倍発砲はほとんどの場合、スキンカットする・しないに関わらず防湿シートの施工が必要となる場合がほとんどなので、それも併せて覚えておいて損はないと思います。

そういうわけで、きちんと施工されなければデメリットにはなりませんが、されていない場合大きなデメリットになります。

グラスウールや現場で発砲されるウレタン断熱材に、必要なのに防湿シートを施工していない会社はやめましょう。

きちんと防湿シートを貼れば、逆に結露ができにくい住宅になります

②コストが高い⁉

高気密・高断熱住宅を建てる場合、太陽光・断熱グレードのアップ・サッシのグレードアップ・気密工事で最低でも200万くらいのコストアップは考えておかなければなりません。

イニシャルコストをとにかく安くしたい方にはデメリットになります。

断熱・気密性能が高くない一般の住宅を3000万円とすると、高気密・高断熱住宅は3250万くらいになります。

イニシャルコストがかなりアップするので皆さんデメリットに感じられている方が多いです。

しかし、住宅を建てるうえではイニシャルコストだけでなく、ランニングコストも考えた総合的なコストが重要になります。

分かりやすく、数字で比較しながら説明していきます。

①月々の返済額の比較

まずは、一般的な住宅と高気密・高断熱住宅の月々のローン返済額について見ていきます。

どちらも35年ローンの元利均等返済、固定金利の金利1.2%で設定します。

一般住宅の場合 総支払額(36,754,301円) 420回払いの月々87,510円

高気密・高断熱住宅の場合 総支払額 (39,204,577円)420回払いの月々93,344円

ただ純粋に建築費を見た場合、毎月約5800円くらいの差額が出てきます。

しかし、高気密高断熱住宅の場合月々の電気代が6000円安くなったという話はざらにありますので、月々の6000円安くなったとなれば、住宅ローンの月々の支払いもほぼ変わらない値段になってきます。

断熱等級6の場合だと、イニシャルコストを回収するのに3・40年くらいかかるので、その後は長く暮らせば暮らすほど得をします。

高気密・高断熱住宅に住めばイニシャルコストも回収でき、一般住宅と比べ長いこと快適な生活を送ることが出来ます。

ここまで、高気密住宅のメリット・デメリットなどについて話しました。

アップルホームでは、高気密高断熱を中心に佐賀で住宅を建てているので、高気密・高断熱住宅に興味を持った、または建ててみたい、相談したいなどがありましたらお気軽にご相談ください。

フリーダイヤル 0120-516-567 (担当:野田)

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